俺様副社長の溺愛秘書
「朱里、尚輝の奴、俺に………。」


「聡、言うな。」


「俺を連れてきて?」


「………良かった。」



満足そうな悠木さんの顔に二人の仲の良さが分かる。



幼馴染みだっけ?



悠木さんを見つめていれば視線がぶつかる。ニヤリとする悠木さんに眉間の皺を寄せた。



「朱里、惚れるなよ?」


「…………ないから。」


「ツンデレだな、朱里は。」



愉しそうな悠木さんからハンバーグに視線を落とした。陽輝に貰ったハンバーグが食べ掛けだ。



「陽輝、俺の女だから。」


「知ってる。机に飾ってあるだろ。」


「お前…………。」



陽輝の言葉にチラリと尚輝を見た。明らかに動揺している。



「写真だろ?」



悠木さんも賢人も知ってるようだ。唯一知らないのは真央だけだ。


真央がキョロキョロと視線を動かしているが、知らない振りをする。


尚輝は私がその秘密を知ってる事を知らない。
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