俺様副社長の溺愛秘書
「尚輝は悠木さんにも弱いのね?」


「にも?」



尚輝が不思議そうに聞き返してきた。



「だって弟の陽輝にも弱いし。」


「それ言うなら朱里さんにも。」



クスクスと悠木さんの笑い声が聞こえる。



「ははっ、なら、尚輝が一番弱いって事だ。」


「聡………。」



前で二人が仲良さそうにしている。私はそんな二人を見つめていた。



「羨ましい………。」


「朱里さん?」


「幼馴染みとずっと一緒にいられて。」


「俺も分かる。兄貴達は同じ年で俺だけが違う。」



陽輝と仲良さそうに話をする二人を見つめながら会話を進める。



「私、高校から引っ越したから。」


「へぇ~、そうなんだ。」


「だから友達とかいなかったし。」


「兄貴と付き合って………拗れたみたいな?」


「…………。」


「朱里さんも大変だったね。」



私をじっと見つめる陽輝を見つめ返す。
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