俺様副社長の溺愛秘書
「駄目だ、無視してる。」


「………兄貴?」



リビングに入ってきた二人が私の背後に立つ尚輝に気付いた。



「ん?手伝い。」


「本当かよ、尚輝は厭らしいな。」


「彼女の傍にいたら不自然か?」


「朱里さんの邪魔だろ?兄貴、料理とか出来るのかよ?」



悠木さんと陽輝が半笑いでツッコんでる。尚輝の雰囲気はいつの間にか穏やかになっている。


そのままキッチンで朝ごはんを準備し、真央達以外で食べ始める。



「朱里の飯、もっと食べたい。」


「俺も。」


「俺の女だ。」



悠木さん、陽輝、尚輝が何時ものように話をしている。


暫くすると真央達が起きてきた。眠そうな真央に苦笑いした。



「真央、よく寝れなかった?」


「ん?そうでもない。」


「なんか眠そう。」


「そう?」



真央がキッチンに行けば、賢人も後をついていく。


二人分の朝ごはん作る真央を幸せそうに見ている。
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