俺様副社長の溺愛秘書

独占欲全開

副社長の隣に腰掛ける。


海外事業部の資料を受け取り、内容を目を通していく。



「では始めさせて頂きます。」



海外事業部が進行していく。副社長の隣で資料の内容を聞いていく。


今日の主役は勿論陽輝だ。休暇明けで副社長への報告となれば、お昼も食べてないだろう。


チラリと話をする陽輝を見た。疲れも見せず、淡々と説明する陽輝はやはり大物だ。



「以上です。」



陽輝をじっと見つめていた私の目と陽輝の目がバチッと合う。我に返った私は視線を外した。


ガサガサと資料を捲る音だけが響いている。



「内容は分かった。悠木ホールディングとは話を進めているが、もっと詳細を分かりやすく記載してくれ。」


「…………。」


「陽輝、それに……リーダーは次の悠木ホールディングとの打ち合わせに出席を頼む。」


「「はい。」」


「松井、日程調整は頼む。陽輝、資料の再提出だ。いつまでに出来上がる？」



副社長の声が会議室を支配する。普段の尚輝とは別人のようだ。