空に虹を描くまで
文化祭が終わる時間に近づき、外部の人も少なくなってきた。
だけどわたし達の活気が薄れることはなかった。
空き教室に入り、大量に買った食べ物をみんなでシェアして食べていた。
電気をつけていなくても十分明るい教室は、カーテンを開け太陽の光を取り入れていた。
窓から入って来る風が心地よく、疲れ切った体を癒してくれる。
賑わった声が、廊下や窓から聞こえてくる。
それがまた心地いい。
太陽はもうオレンジ色になり、色あざやかな空を映し出していた。
空には月がうっすらと姿を現している。
1日の終わりが来ることを示しているようだった。
けれどそれと同時に、もう少しすればまた次の日が迎えることも示していた。