君と。
01


高校生の春。

三年生となった私。

(受験、か。)

なーんにも考えてない。
三年前も、なんとなくでこの学校に決めたんだっけ。

特になんにもしたいことがない。


そんな調子で、フラフラと歩いていた。
そんな時。


「おーっす」


そんな声とともに、肩を叩かれる。


「ちょ、なにすんの!
痛いじゃん!!」
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