想い心と罪心【短編】

ガヤガヤとうるさい教室で、帰る支度をし出す生徒たち。



そんな中、私は立ち上がろうともせず昨日あったことを目の前の親友にぶつける。



「………っというわけなのよ。おかしいでしょ?確実に彰斗は変でしょ?」



「さぁ?」



「さぁって朋ちゃん酷い」


私は机に伏して泣く真似をする。



「だって彰斗くん前からそんなんでしょ。それに彼のモテ要素は眠そうな顔だし」



「モテ要素って……」



「みんな言ってるよ。『2年の宮野くんはあの眠そうな顔が可愛いー』って」



そんなの初めて知ったよ。


眠そうな顔。



私はそんなとこが好きなんじゃないんだけどな。



彰斗のたまにみせる優しさとか、年下なのに頼りになるとことか。



あっ、笑顔も可愛いか。



でも意外と力があるとこなんかも…………ってあげたらきりないよ。



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