メープル*パンケーキ【2巻】*Happiness story*
『プレゼント考えたり、忙しくなるなぁ~♪』
浮き足気味にスーパーの入口をくぐると、見慣れた背中を見付け声をかけた。
『楓さんっ、こんばんは。』
…少し離れた所から声を掛けないと、またハプニングが起きかねないもんね…!
「…?あぁ、夏音ちゃんか。今日は幾斗坊やは居ないの?」
『幾斗は今日はハヤシライスの特訓に行ってるので…私一人で買い出しです。』
「なるほどね~。…っていうかさ…」
他愛のない会話なのに、私はどうしても彼と距離をとってしまう。