メープル*パンケーキ【2巻】*Happiness story*

すると暫くして誰かの腕が伸びてきて、後ろから抱き締められ体重をかけられた。

『(ふふっ♪…幾斗だな~?)』

お酒飲み過ぎて眠くなっちゃったのかな?それとも甘えたくなったのかな?
普段から甘えてくる時は不意打ちで抱き締めてくるし、皆の前だから余計にかな?

『っ…幾斗…?眠くなっちゃったの?無理しないでベッドで─』

「…水…ちょーだい。」

あれっ……?幾斗じゃない!この声は…!
ハッとなって恐る恐る後ろを振り向くと、真っ赤になって瞳を潤ませている楓さんだった─。
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