メープル*パンケーキ【2巻】*Happiness story*
むぅっと頬を脹らませて、身長差の有りすぎる楓さんを見上げて睨み付けても何の迫力も出ないのは解りきってる。
…だけど、似た様な事をお姉ちゃんにも言われた事がある…。
それを知ってか知らずか何だか得意気な表情。だけど次の瞬間不意に表情が柔らかくなった。
「…ウェディングケーキ、俺に焼かせてね?」
『えっ……?』
「さーて、そろそろ寝よっかな。炭酸漬けご馳走さま♪」
ふわっと笑みを浮かべてるけど複雑な表情。背中を向ける彼を何故か私は呼び止めていた。