メープル*パンケーキ【2巻】*Happiness story*
それは確かにあり得る話かも。
尋常じゃない程に食い入る様に幾斗を見てたから。
思い出したくないけど、元彼を紹介した時はあんなに疑り深くはなかった気がするし両親から一生懸命緊張を解こうとして一杯話しかけてくれてたもん。
『きっとそれかもしれない…。だとしたら、幾斗の事信頼して貰える様に私が頑張らなくちゃいけないんだ。…そうですよね、楓さんっ!』
グッと握り拳を作り、楓さんを見上げると何故かキョトンとした表情。おまけに口も半開き状態で若干苦笑いを浮かべてる。
「あはは…、あ~…うん。そうだね…♪頑張って、夏音ちゃん。」
『はいっ!』