メープル*パンケーキ【2巻】*Happiness story*
『あはは、そうなのっ?』
「そうだよ?…幾斗君はお父さんにそっくりね♪」
お母さんが目を細めて幾斗と私を交互に見る。
その表情はこの前に見た固い表情じゃなくて…とても暖かくて幼い頃に見た優しいお母さんの笑顔だった─。
「娘は父親に似た人と結婚するって言うしね~~♪?」
『おっ、お姉、ちゃん…!』
「素敵じゃないの~♪姉は幾斗君ウェルカムだから♪」
こんな風に話せる時間って凄く貴重で、気持ちも和らぐのに…お父さんが揃ってないのが寂しく感じた。