メープル*パンケーキ【2巻】*Happiness story*
「そうだね…。」
俺はグッと拳を握り締めて外の景色に目を向け、小さく息を吐く。
「…お父さん…早く意識戻るといいな。」
「…うん。」
マスターとはそれ以降会話を交わす事は無く、二人してやるせない表情を浮かべてた。
ようやく見慣れた景色が見えてきてアパートを目の前に夏音を起こすことに。
少し揺らしてみても全く起きる気配が無くて、マスターが運転席から身を乗り出して大きめの声による呼び掛けた。