メープル*パンケーキ【2巻】*Happiness story*
『…………。』
でも……昼間あんなに汗かいた状態でこのまま寝るのはどうなんだろう……。
そう考えた私は名残惜しく思いながらも、再び体を起こそうと少し強引に彼の腕からの脱出を試みてはみたものの―。
「…かの…ん…さん…。へへ…♪」
寝言なのか寝ぼけているのか分からないけど甘え口調で私の名前を呼んで…その可愛さや、愛しさに負けそうになる。
………というかもうノックアウトされたかも。
『…ふふっ…♪可愛い♪』
頬っぺたを軽くつついたり、目にかかっているサラサラで長めの前髪を分けてみたりと、ちょっかいを出してみる。