愛されることを受け入れましょう
今まで通り、お世話になっていいんだろうか。

眉目秀麗、成績優秀、文武両道な樹くんに新たに、″次期社長″って四文字熟語がついちゃったら、脇役の私はこれ以上の足手まといになっちゃわないだろうか。

社長さんとして忙しい樹くんに、愚痴を聞いてもらったり相談したりも出来ないだろう。そしたら、誰に聞いて貰えばいい?

「あ、理一君‥‥‥」

このタイミングで理一君からお嫁さんに来て欲しいって言われたのは、偶然じゃないのかもしれない。

でも、理一君を異性として好きになれるだろうか?

次から次へと浮かんでくる疑問に何一つ答えの出せないまま、私はその夜、考える事を放棄した。











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