愛されることを受け入れましょう
「遅刻って会社行くつもりなの?」
「そうだよ。病気じゃないんだもん、ちゃんと行かないと」
「もう、おばさんからお休みの連絡いってるのに?」
「え!?もうって、だって‥‥」
「俺、ちゃんと昨夜、お願いしたしね。さっき電話した時も、もう連絡済みだって言ってたよ」
「電話って、お母さんにしたの?」
「もちろん。柚珠奈を泊めちゃったお詫びと、付き合う報告しとかないとでしょ。だから柚珠奈、もう逃げられないって諦めてね」
昨夜のブラック樹くんは幻じゃなかったらしい。ニッコリの笑顔にニヤリが混じってる。
「‥‥黒王子」
「ふふっ、いいね、そのネーミング。真っ白で一面性しかない男なんて、薄っぺらいよ。黒いくらいじゃないと、男としての魅力もないしね」
それはそうかも、なんてちょっと納得したのは悔しいから内緒だ。私はプイッと顔をそらす。
「そうだよ。病気じゃないんだもん、ちゃんと行かないと」
「もう、おばさんからお休みの連絡いってるのに?」
「え!?もうって、だって‥‥」
「俺、ちゃんと昨夜、お願いしたしね。さっき電話した時も、もう連絡済みだって言ってたよ」
「電話って、お母さんにしたの?」
「もちろん。柚珠奈を泊めちゃったお詫びと、付き合う報告しとかないとでしょ。だから柚珠奈、もう逃げられないって諦めてね」
昨夜のブラック樹くんは幻じゃなかったらしい。ニッコリの笑顔にニヤリが混じってる。
「‥‥黒王子」
「ふふっ、いいね、そのネーミング。真っ白で一面性しかない男なんて、薄っぺらいよ。黒いくらいじゃないと、男としての魅力もないしね」
それはそうかも、なんてちょっと納得したのは悔しいから内緒だ。私はプイッと顔をそらす。