愛されることを受け入れましょう
「でもま、お前もお年頃なんだから彼氏の一人も欲しいか。なら、合コンでも行ったらどうだ?なんなら俺が幹事やってやろうか」

しょぼんとして反論しない私を可哀想に思ったのか、理一君にしては最上級の提案をしてくれた。

「いい。だって理一君がいる時点でその合コン、私には絶対ハズレだし」

どうせお酒のピッチが早いだの、なんだの言って自由にさせてはもらえない。それに合コン相手が理一君の友達だなんて、事前に色々言い含められてて今後の発展がないと決まってる。

「なんだよ。お持ち帰りされるのが確実なんだぞ?ハズレじゃないだろうが」

「それはお持ち帰りって言わないから! ただ単に理一君が家まで送ってくれるってだけでしょ!」

始まってから家に帰る時までずっと理一君と一緒なんて、そんな合コンに行く意味はない。

話し続けるのもバカらしい、と会議の準備に戻った私の背後から理一君の声が聞こえた。

「別にすぐ送るとはいってないだろ。2人だけで別の店に行ったっていいんだし」

「えっ!?」

予想外すぎる言葉に振り返ると視線をそらした理一君が口元を握り拳で隠している。

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