愛されることを受け入れましょう

「今、なんて言った？」

理一君を見つめて聞き返したのに、顔をそらせたまま「ばーか」って呟いて部屋から出て行ってしまった。


「‥‥‥理一君の後ろ姿、耳が赤かった」

1人になった会議室で呟いたら、思った以上に声が響いた。それがまた、さっきの出来事が現実なんだって再確認させられて‥‥‥。

恋愛偏差値がゼロの私は、真っ赤になってるだろう顔が戻るまで、準備が終わった会議室で一人深呼吸を繰り返した。