愛されることを受け入れましょう
でも慣れって怖い。
たとえ好きになってないとしても。樹くんが側にいることも、子供だけで初めて出掛ける相手がいつだって樹くんな事も私にはとっては日常になった。すっかり慣れ切ってしまったのだ。
距離を置いていたはずなのに、以前より近くなって。しかも、それが日常。
今考えても、あそこがターニングポイントだったと思う。あそこでもっと強い気持ちで距離を置きつづけていたら‥‥‥私の人生は違っていたと思う。
当時のわたしは思春期になって多少はオシャレになっていた。大嫌いな剛毛の髪の毛がホルモンのバランスか、前より柔らかになったのもひとつのきっかけで。
毎朝ブローも頑張ったし、ついでにダイエットも頑張った。
高校生になってからは軽くお化粧もしたし、友達と休日にウィンドーショッピングしてセンスも磨いた。オシャレにも興味が出てきたし、何より自分が女の子なんだってことを楽しめるようになった。
そうやって自分に自信が持てるようになった頃、男の子に声を掛けられる事も増えた。前みたいに友達として、じゃなくて女の子として。それは増々私の女子の部分を大きくさせた。
こうやってサナギは蝶になるのだと、恋の期待に胸を膨らませもしていた。
たとえ好きになってないとしても。樹くんが側にいることも、子供だけで初めて出掛ける相手がいつだって樹くんな事も私にはとっては日常になった。すっかり慣れ切ってしまったのだ。
距離を置いていたはずなのに、以前より近くなって。しかも、それが日常。
今考えても、あそこがターニングポイントだったと思う。あそこでもっと強い気持ちで距離を置きつづけていたら‥‥‥私の人生は違っていたと思う。
当時のわたしは思春期になって多少はオシャレになっていた。大嫌いな剛毛の髪の毛がホルモンのバランスか、前より柔らかになったのもひとつのきっかけで。
毎朝ブローも頑張ったし、ついでにダイエットも頑張った。
高校生になってからは軽くお化粧もしたし、友達と休日にウィンドーショッピングしてセンスも磨いた。オシャレにも興味が出てきたし、何より自分が女の子なんだってことを楽しめるようになった。
そうやって自分に自信が持てるようになった頃、男の子に声を掛けられる事も増えた。前みたいに友達として、じゃなくて女の子として。それは増々私の女子の部分を大きくさせた。
こうやってサナギは蝶になるのだと、恋の期待に胸を膨らませもしていた。