愛されることを受け入れましょう
嘘ついた私に樹くんは怒らなかった。ただただ悲しそうな顔で私を見つめて。
そして、初めて私を抱きしめた。
「酒やタバコの臭いだ。柚珠奈、こんな匂いは柚珠奈に似合わないよ」
樹くんのどうしようもなく悲しい声に、私は思わず「ごめんね」って呟いていた。まるで泣いてるんじゃないかって思うくらいの声は、私の中まで〝悲しい〝が侵食してくるみたいで、たまらなくなって‥‥‥。
それ以来、合コンには行っていない。
樹くんに抱きしめられる私を見た友達からも誘われなくなったし、私もあんな悲しい樹くんをもう見たくなかったから。
それから、前よりも私と樹くんは距離を縮めた。
大学生になって、お互いの授業の終わる時間が不規則になってから自然となくなっていたお迎えも、週に一、二度の割合で復活した。
2人で行く「初めて」のお出掛けも相変わらず続いていたし、樹くんが一人暮らしを始めてからはお部屋に遊びに行くようにもなった。
そして、初めて私を抱きしめた。
「酒やタバコの臭いだ。柚珠奈、こんな匂いは柚珠奈に似合わないよ」
樹くんのどうしようもなく悲しい声に、私は思わず「ごめんね」って呟いていた。まるで泣いてるんじゃないかって思うくらいの声は、私の中まで〝悲しい〝が侵食してくるみたいで、たまらなくなって‥‥‥。
それ以来、合コンには行っていない。
樹くんに抱きしめられる私を見た友達からも誘われなくなったし、私もあんな悲しい樹くんをもう見たくなかったから。
それから、前よりも私と樹くんは距離を縮めた。
大学生になって、お互いの授業の終わる時間が不規則になってから自然となくなっていたお迎えも、週に一、二度の割合で復活した。
2人で行く「初めて」のお出掛けも相変わらず続いていたし、樹くんが一人暮らしを始めてからはお部屋に遊びに行くようにもなった。