愛されることを受け入れましょう
昨夜、決意が鈍らないうちにと送ったメールは、何か理一君のスイッチを押してしまったらしい。
それが何のスイッチか分からない私は少しの不安を抱えながら、急な合コンに付き合ってくれる友達に連絡する事を考えていた。



悩んだ私が連絡したのは高校時代から仲良しの、桜井ひよりちゃんと槙原由紀ちゃん。
特にひよりちゃんは大学も同じで、社会人になってからもずっとコンスタントに会っている一番の仲良しさんだ。

ひらがなの名前がバカっぽくて嫌いだと言うひよりちゃんと、画数の多い名前を書くのが面倒くさい私。女子度が高くて男子にはモテるけど男の子の友達は少ないひよりちゃんと、その逆の私。

色んな事が正反対の私達だけど、やけに気が合ってずっと変わらず遊んでいる。それに美人でセンスの良いひよりちゃんは高校時代からの私のオシャレの先生でもある。



『柚珠奈が合コン!?そんな激レアな場面、見逃すわけないじゃない!』

昼休み、お誘いのメッセージを送るとひよりちゃんはすぐにOKの返信をくれた。

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