愛されることを受け入れましょう

9.

「で、どういうことよ？」

水曜日の夜、定時退社した女三人が私の部屋の小さなテーブルを囲んでいる。テーブルの上にはデリバリーしたピザとコーラ。
夕飯と同時に質問タイムも開始らしい。

「ひよりちゃーん。先にピザ食べてからにしない？」

「そうだよ。冷めちゃったピザって美味しくないし、先に食べちゃお」

テーブルの上を見つめながら不満げに答える私に、由紀ちゃんも同調してくれた。

「だってー。じゃあ由紀は気にならないの？」

「もちろん気になるよ。そのために来たんだし。でも、食事も美味しく食べたいの。それとこれは別問題でしょ？」

ハッキリ自分の考えを主張するひよりちゃんも冷静に返す由紀ちゃんには敵わない。とりあえず先に食事を済ませてしまう事になった。
私への尋問はその後にゆっくり、って事だ。