愛されることを受け入れましょう
「二人とも俺より身長高いし、顔だって爽やか系でモテるんだ。今はフリーだって言うから、今回はタイミング良かったよ」

「‥‥‥なんか、真剣に幹事してくれてるんだね」

「柚珠奈の友達に紹介するんだから当然だろ」

テレてぶっきらぼうになった理一君の言葉にお礼を言おうとして、間違いに気付いた。

「理一君、紹介するのは私と私の友達に、だよ。今回の合コンは元々、私に新しい出会いを作るためなのに。忘れたの?」

肝心の当初目的を忘れてもらっては困る。新しい出会いがイコール彼氏に繋がるかは分からないけど、その出会いが私に変化をもたらす事を期待してるのだ。
折角の出会いなんだから、どうせなら素敵な男性を!って望んでしまうのは女心だもん、許して欲しい。

確認するように理一君の顔を覗き込んだら、プイッとそらされた。

「分かってるよ。でも柚珠奈に急に恋愛しろなんて無理な話だろ。だから、今回のはリハビリみたいなもんだと考えろ。あいつらだって柚珠奈をそういう対象とは認識してない」

怒った口調で言い切られた。
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