愛されることを受け入れましょう

みんなに平等に話を振っていた笹又さんが興味深そうに聞いてきた。

「え！？柚珠奈、合コン行った事あるのか！？」

笹又さんの質問なのに、理一君がやたらとくいついてくる。

「叔母さん達厳しいし、てっきり行った事ないんだと‥‥‥」

「一応あるよ。っていっても学生時代にサークルの飲み会みたいなノリの、だったけど。それに、その一回きりしか行ってないし」

謎に焦った理一君に、返事が弁解がましくなってしまう。

それでもまだ納得出来てないって様子の理一君をとりなすように、笹又さんがクスクスと笑いだした。

「なるほどね。理一、物事は確認が一番重要って事だ。いい経験になったな」

「うるさい！まさかって事もあるだろうが」

いきなり始まった言い合いにキョトンとすると、笹又さんが笑顔で話してくれた。

「理一はね、柚珠奈ちゃんが合コンも経験したことないのが不安だったんだよ。ほら、経験してないと妄想だけ膨らんでやたらと憧れちゃったりするでしょ？その可能性を排除しときたかったから、今日を計画したんだ」