愛されることを受け入れましょう
16.
「ただいまー」
ため息も一緒に出ちゃいそうなのを我慢しながら声をかける。
「明日までお預けかー‥‥‥」
樹くんは電話には出てくれたけど、今日は予定があるからって会うのは明日になった。
ひよりちゃんと由紀ちゃんに背中を押されて、意気込んでいた気持ちが、プシューっと空気が抜けちゃうみたい。明日までこの勢いは続けられないよ。
堪えられずに大きくため息を吐いて、ふと気付いた。
「あれ?お母さーん、いないの?」
声をかけながら進んだ先には照明の付いた無人のリビング。目をやるとダイニングテーブルの上には走り書きのメモが乗っている。
「″松木のおじいちゃんちに行ってきます″ってこんなに急いで?」
いつも綺麗な字のお母さんのメモはよほど慌てていたのか、なぐり書きみたいになってる。
もしかして誰か事故にでもあったのか、と不安になって携帯を取り出した時、玄関の鍵を開ける音が聞こえた。
ため息も一緒に出ちゃいそうなのを我慢しながら声をかける。
「明日までお預けかー‥‥‥」
樹くんは電話には出てくれたけど、今日は予定があるからって会うのは明日になった。
ひよりちゃんと由紀ちゃんに背中を押されて、意気込んでいた気持ちが、プシューっと空気が抜けちゃうみたい。明日までこの勢いは続けられないよ。
堪えられずに大きくため息を吐いて、ふと気付いた。
「あれ?お母さーん、いないの?」
声をかけながら進んだ先には照明の付いた無人のリビング。目をやるとダイニングテーブルの上には走り書きのメモが乗っている。
「″松木のおじいちゃんちに行ってきます″ってこんなに急いで?」
いつも綺麗な字のお母さんのメモはよほど慌てていたのか、なぐり書きみたいになってる。
もしかして誰か事故にでもあったのか、と不安になって携帯を取り出した時、玄関の鍵を開ける音が聞こえた。