先生を愛した日々
新千歳空港――
お父さんの車でさえ10分乗っただけで
気持ち悪くなってしまう私が
2時間以上も耐えられるわけがなかった
空港を出て昼食を食べに行くため
バスを外でみんなで待っていた
『気持ちわる...』
あまりにも気持ち悪くて柱に
ほっぺをつけていた
その柱は冷たくて気持ちがよくて、
その柱に抱きつこうとすると
『おいッ!!そこペンキ塗りたてやぞ!!』
『えっ!?』
ビックリして柱から バッ と離れ
声のした方を見てみると
必死に笑いをこらえる先生の姿が...