冷たい彼が甘くなる瞬間
ついにきちゃった放課後。



私は屋上で玲央くんが来るのを待ってます。




ガチャ

あっ。玲央くん。


「なに?」

「えっと。その。」

「あのさーあんだけ好き好き言っといて案外あっさり諦めるんだね。その程度の好きだったわけ?」


なにそれ。
私は玲央くんのことが好きで。


好きだから諦めようとしたのに。

「玲央くんのばか!私がどれだけ玲央くんのことが好きかわからないの?玲央くんだって。振るならちゃんと振ってよ。私、馬鹿だからさー。少しぐらい私のこと気になってくれてるかな?とか思ってたけど。彼女いたんじゃ、あきらめるしかないじゃん。」


「はっ?」


「っっ。玲央くんのばかーーー。」

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