声が聞きたくて。





―――夏祭り当日。







母にお願いして買ったもらった浴衣を着て、祭りの会場となる神社にやってきた。








柊くんは神社入口の鳥居の所に立っていた。


「高宮さん、浴衣…すっごく似合ってる」


私の存在に気づいた柊くんは、頬を少しだけ赤らめて笑った。








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