声が聞きたくて。
柊くんは語り始める。
「今から話す事は、紛れもない事実だ。
だから、ちゃんと受け止めて聞いて欲しい」
私はこくりとうなずく。
「単刀直入に言う。
俺は、高宮さんが好きだ。
交換日記をしていくうちに、好きになってた―――。
夏祭りの時、花火を見て泣く高宮さんを見て、ギュッと胸が締めつけられた。
俺にとって高宮さんは憧れの存在で…。
高宮さんと一緒にいたら楽しいだろうなって思った。
でも、俺の人生はもう長くないから…。
付き合ってください、とは言えない。
実は、数年前から、原因不明の病におかされてるんだ」