甘々幼なじみとの日常。
やっと颯の準備が終わった時にはもう八時十分。
颯の家から高校までは十五分。急げば間に合う!
「颯早く!遅刻する〜〜〜!!」
靴を履いている颯を急かして、駅まで走る!けど...朝からダッシュはさすがにきつい。
「はぁ...はぁ...」
「柚〜?大丈夫〜?」
無事に駅に着いたものの、すでにお疲れ気味な私。
対して颯は余裕の表情でムカつく!
「大...丈夫...電車きたから...早く...乗らない...と...」
そう言って電車に乗ったものの...
「うぅ..。せまいぃ...」
朝の通勤時間で電車激混みだ...
ゴスッ 「すみませんっ」ドン 「すみません!」
ドンッ
「きゃッ」 ギュッ
誰かに抱きしめられてる!?
「柚は小さいから危ないな〜。俺が守ってあげる。」
そう言って目的の駅まで、抱きしめて守ってくれた。
小さいは余計だけど...
「ありがとっ!」
「おう。」
心なしか颯の顔が赤く見えた気がするなぁ。