奏でるものは~第2部~
「優さんを信じる」
そう言って、抱き締めた。
抱きしめたら、やっぱり、触れたいのはこの人だけ、と気付く。
幸せを感じるのは優さんだけなんだ。
抱きしめられてそっと目を閉じた。
クリスマスまで、あと少し。
「クリスマスはプレゼント要らない」
へ?って顔をする優さん。
「代わりに24日は、いっぱいワガママきいて?」
「わかった」
二人で笑い合う、触れ合う心地よさ。
優さんのすべてに触れた。