60%でスキップ~1ヶ月日記・2017・4~

 ガンでもなんでも、そうでしょ、って。治療して日常生活をおくれるようにはなるけれど、元のまんまの体に戻るわけじゃない。他の病気だって何かしらの変化はそのまま受け入れるしかない。精神疾患も勿論そうで、元の「あなた」には絶対戻らず、病気を体験したことで培った経験をもとに人格も形成されるから、2度と元には戻らないんだよって。

「今のあなたは、閉所も高所も怖くて、人がたくさんいるところは苦手で、イベント事には過度な緊張をしてしまう『普通の人』なんだって、判る?」

 まだ薬は飲むし、色んな不都合が全て解消されるまでは時間がかかるけれど、一般的に言って治ったといってもいいと思うよ、そう先生はおっしゃったのです。

 
 ぱんぱかぱーん!!

 何てこったー!

 今の状態で、治ったといってもいいとはーっ!!!

 ぽかーんとしてしまいましたけれど、先生が言うことがわかりました。嬉しかったです。だから聞いたのですね、あなたの目標はどこ?って。

 病気になったら受け入れるしかない、というのは精神疾患ではよく聞く言葉です。あれってさ、諦めろって意味かと最初のほうは思ってたんだけど、徐々にそうではないと気づいてきたんですよね。文字通り受け入れるんだな、と。今の状態が「自分」なのだって。こんなのは私じゃないって拒否しても、現実は変わらないってことなんですよね。間違いなく、今の自分が私なのだってこと。

 今はまだ、一般企業での就業は非常に困難なことに思えます。

 だけどそれは病気は関係ないのかも、と思えました。やってみたら出来るのかも。苦しんだ経験があるからまたそうなったらどうしようとびびってるだけで、実は大丈夫なのかも。

 ぽかーんとしたまま血圧の検査をうけて、ぽかーんとしたまま薬を貰って帰りました。

 いい風が吹いてぽかぽかと温かい午前、ほわわ~んと幸せでした。

 どんな病気にもぶり返しという現象はあるし、精神疾患は繰り返しやすいんです。それをちゃんと覚えておいて、薬は飲みながら、「治ったんだ!」と思うようにしていきます。

 先生が最後にケラケラと笑いながらいってはったの。

「医者にさ、治ってますよって言われたら、それだけで劇的によくなる人間って多いからね~」

 私もそれで、えらく気が楽になりましたよ。おおきに、先生。


 もう長くなったので午後は大幅に割愛。

 仕事から早く帰ってきたダンナに嬉しく医者の話をして、それから古本屋へ連れて行って貰いました。ちょっと気になるマンガがあって。その名も「アラサーちゃん」(著:峰なゆか 扶桑社)。全4巻あって、試しに1巻を見つけて買いました。

 感想。・・・・下品だった。面白かったけど。私にはきつかった。AV女優さんが書いてらっしゃるだけあって、シモネタばかりなんですが、言葉がもう・・・。

 晩ご飯はササミの紫蘇巻きを揚げたものと豚汁、卵豆腐、サラダ。揚げ物なのでビールが欲しかったですが、お茶で頂きました。

 素晴らしいぞ、私!ちゃーんと禁酒してるじゃないか!

 これでアルコール解禁の土曜日が更に素敵なものになるはずです!


 いえーい。




< 23 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop