60%でスキップ~1ヶ月日記・2017・4~
途中で暑さの為に疲れて若干恐怖が湧き起こりかけたので、私はさっと立って日陰へ避難。こんな人がたくさんいるところで発作が起きたら大変。
ゆっくり深呼吸をしていると恐怖は去りましたけれど、ドキドキしました。暑さにはやはり弱いようです。
でも天気の良い日、楽しいスポーツ観戦をしながらビールを飲むのって最高ですね。チアリーダーも可愛かったしワザも素晴らしく、目の保養まで出来ました。
別に美人じゃない。
だけどにーっこり大きく笑っているだけで、とっても印象がよくなるんですよね。
空に舞うチアリーダー達を観察しながらそんなことを思いました。
笑顔の威力だな!すげーな、笑顔!
夕方、もう絶対勝てるな、と結果がわかったところで息子と母が動物園出るよーってメールが来たので、私達も出ます。試合中暑かったし人も多くて心がざわざわし、心配だったのでアルコールを摂取した(緊張がとれる)のですがやはりちょっと影響が出てました。
ホームに上がるとぶわっと湧き起こる不安感。説明しようがないあの感じ。何がこれといって原因があるわけではないのですが(線路に落ちそうだとか、電車にぶつかりそうなどの具体的な恐怖や不安感ではなく)、ただ、その場が怖いのです。
各駅停車しか止まらない駅なので電車も中々こず、どんどん挙動不審になって真っ青になる私に母が心配してました。試合が終わるともっと人が多くなる。それまでに帰りたい。だけどこの不安感は・・・大丈夫、考えてはいけない。深呼吸して~、吸って~吐いて~。
私の場合、このままでは発作が起きる、というスイッチが入る瞬間みたいなものがあるんです。カチッて頭の中で音がするような。
それが聞こえました。なので「ダメだー!」と家族に言って、一人でダッシュ。階段を駆け下り、人ごみを掻き分け、とにかく空の見える広い場所へ。
最近は大丈夫だったのですがこの暑さだとやはりきついか!発作を起こさないために高架下の陰まで走りこみ、集中です。マントラマントラ。何でもいいから何かに集中して力をぬくべし。
後から父が来てました。子供らはキップを買って入っているので駅の中で母と待っているようです。呼吸が落ち着き、汗や震えも収まり、うーん、何とかいけるかな、というレベルに割合すぐに戻りましたけれど、心配した母が改札口の向こう側でキッパリと
「タクシーで帰りなさい。子供らは私が連れて帰るから」
といってくれました。ここからタクシー・・・。めっちゃ金かかるやん。
だけど確かにえらく心配です。ここから電車に何とか乗ったとして、いつでも人で一杯の大きな駅、西宮北口で乗り換えねばなりません。あそこを・・・歩けるだろうか・・・。だけど年金暮らしになっても派手に散財しながら一人旅を繰り返している父は「そうしよう」とあっさり頷くと、タクシーを捕まえにいってくれました。
疲れてるし、無理はしないでおこう、そう思ったので両親に感謝して言う通りにすることに。母と子供らに手をふって、よろよろとタクシーに乗り込みます。
私が真っ青で涙目なので運ちゃんが心配して「体調不良ですか?」と聞きはったので、パニック障害であることを言うと、ラッキーなことに理解のある方だったようで、さっと窓を開けて風を通してくれ、いつでも止まれるようにと下道で走ってくれたんです。
・・・ありがた~い・・・。
お陰さまで、ほどなく平常心に戻れました。
実家でしばらく死体化。ダンナが仕事から戻り、実家にやってきて話を聞くと、ありゃあ~と呟きました。
「だって今日25度ってゆーてたもんな。それで日向にいて人も多かったらそうなるわ」
25度もあったのか。畜生。
だけど観戦は楽しかったし、行きだけでも電車に乗れたから良しとします。これでまた遠出が出来なくならなきゃいいんだけど。
ああ、やれやれ。