種無しスイカ








その時、さっきまでずっと黙ってた黒髪が立ち上がった。



立つと背が高くて、目が怖かった。


まるで、これから私を殺しそうな目だ。



私は恐怖で半分気を失ってた。





そして彼はこう言った。









「.....黙って従え.....クソガキ......」








それだけいって部屋を出て行った。




これが初めて彼の声を聞いた瞬間だった。






 
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