種無しスイカ
「正樹さん、暑くないんですか?」
「大丈夫です。」
本人はそういってたけど、かなり汗をかいている。
「スーツ、脱いだらどうですか?」
正樹さんが断るのは分かってたから、返事を聞かず、
ジャケットを無理矢理脱がせた。
「ほらほら、こっちの方が涼しいですよ。スーツなんて着てたら熱中症になりますよ」
「ありがとうございます。」
「あの、正樹さん。もうちょっと、緩くなってもらっていいですか?」
「はい?」
「だから、もっと楽しくやろうってことです。いいですね?」
「は、はい。」
「よし」