種無しスイカ




櫻木さんの大きな手が私の頭の上に乗っかった。




「っ、なんですか?」



笑いながら聞いた。



「退院したら、スイカを死ぬほど食わしてやる。」




「なんで、知ってるんですか?私がスイカを好きだって、」




「正樹に聞いた。」




「あの大きなスイカも櫻木さんが?」




「ああ」




「.....そうだったんですか。」






 
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