エリート御曹司が過保護すぎるんです。
【11】告白
夕方になると、予告どおり紫音は「ちょっと行ってくる」と部屋を出た。
カーテンの陰に身をひそめながら、私は外を覗き見る。
ちょうど風間くんと紫音が手をつないで玄関を出ていくところだった。
(ほんとうに付き合ってたんだ)
意外な組み合わせだけれど、しっかり者の紫音と素直そうな風間くんは、けっこうお似合いかもしれない。
日が落ちて、あたりが薄闇に包まれる。
私はエアコンを消し、窓を大きく開け放った。
波の音が聞こえ、涼しい風が部屋のなかに入ってくる。
都会に越してきて、こういう自然の風を感じるのは久しぶりだ。
窓辺に吊るした洗濯物が風を受けてふわりと揺らぐ。
キャミソールとショートパンツだけの露わな肌を、風がそっと撫でていく。
カーテンの陰に身をひそめながら、私は外を覗き見る。
ちょうど風間くんと紫音が手をつないで玄関を出ていくところだった。
(ほんとうに付き合ってたんだ)
意外な組み合わせだけれど、しっかり者の紫音と素直そうな風間くんは、けっこうお似合いかもしれない。
日が落ちて、あたりが薄闇に包まれる。
私はエアコンを消し、窓を大きく開け放った。
波の音が聞こえ、涼しい風が部屋のなかに入ってくる。
都会に越してきて、こういう自然の風を感じるのは久しぶりだ。
窓辺に吊るした洗濯物が風を受けてふわりと揺らぐ。
キャミソールとショートパンツだけの露わな肌を、風がそっと撫でていく。