エリート御曹司が過保護すぎるんです。
明かりを消してテレビでも見ようか。
ほかの人に姿を見られてはいけない。
そんなふうに思ったとき、コンコンとノックの音が響いた。
覗き穴から外を見る。
すると、二階堂さんが斜め横を向きながら部屋の前に立っているのが見えた。
ドアを開けた瞬間、ラップのかけられた紙皿とコンビニ袋を目の前に突き出された。
「桃ちゃん、おなかすいたよね。外でバーベキューがはじまったんだ。少しだけど差し入れ」
お皿には、焼いたばかりの肉と野菜が載っている。
コンビニ袋の中身はペットボトルの飲み物のようだ。
「ありがとうございます。じつはとってもおなかがすいてて……」
お礼を言って、ラップのかかった紙皿を受け取る。
そのとき、ほんの少し指先が触れた。
変に意識をしてしまい、コンビニ袋の持ち手の片方を受け取り損ねてしまう。
「あ、ごめんなさい!」
「い、いや……」
紫音から聞いた言葉のせいだろうか。
二階堂さんの言葉やしぐさのひとつひとつに、過剰に反応している自分がいる。
ほかの人に姿を見られてはいけない。
そんなふうに思ったとき、コンコンとノックの音が響いた。
覗き穴から外を見る。
すると、二階堂さんが斜め横を向きながら部屋の前に立っているのが見えた。
ドアを開けた瞬間、ラップのかけられた紙皿とコンビニ袋を目の前に突き出された。
「桃ちゃん、おなかすいたよね。外でバーベキューがはじまったんだ。少しだけど差し入れ」
お皿には、焼いたばかりの肉と野菜が載っている。
コンビニ袋の中身はペットボトルの飲み物のようだ。
「ありがとうございます。じつはとってもおなかがすいてて……」
お礼を言って、ラップのかかった紙皿を受け取る。
そのとき、ほんの少し指先が触れた。
変に意識をしてしまい、コンビニ袋の持ち手の片方を受け取り損ねてしまう。
「あ、ごめんなさい!」
「い、いや……」
紫音から聞いた言葉のせいだろうか。
二階堂さんの言葉やしぐさのひとつひとつに、過剰に反応している自分がいる。