エリート御曹司が過保護すぎるんです。
「そのまま黙って聞いて」
夢を見ているような気持ちで、黙って彼の声を背中で聞く。
二階堂さんが、大きく深呼吸する。
そして、私の体を抱きしめている腕をいったん緩め、もういちど力を込めた。
「ずっと、桃ちゃんのことが気になっていたんだ。かわいくて、しっかり者で。でも、ときどきおもしろいことも言うし。とにかくすべてが僕のど真ん中で」
彼の唇が私の頭のてっぺんに触れる。
「自分なりに気持ちをアピールしてきたつもりだったけど、全然君は気づいてくれなくて。どうしたら気持ちが伝わるか、ずっと悩んでいたけど……ちゃんと言わないとだめなんだって、やっとわかった」
呼吸が止まる。
トクトクという心音だけが背中越しに伝わってきて、緊張で膝から崩れ落ちそうだ。
目の前の夜空に、大輪の花が咲いている。
窓ガラスに映った彼の姿にも、赤や緑の光が降り注いでいた。
「桃ちゃん、好きだ」
夢を見ているような気持ちで、黙って彼の声を背中で聞く。
二階堂さんが、大きく深呼吸する。
そして、私の体を抱きしめている腕をいったん緩め、もういちど力を込めた。
「ずっと、桃ちゃんのことが気になっていたんだ。かわいくて、しっかり者で。でも、ときどきおもしろいことも言うし。とにかくすべてが僕のど真ん中で」
彼の唇が私の頭のてっぺんに触れる。
「自分なりに気持ちをアピールしてきたつもりだったけど、全然君は気づいてくれなくて。どうしたら気持ちが伝わるか、ずっと悩んでいたけど……ちゃんと言わないとだめなんだって、やっとわかった」
呼吸が止まる。
トクトクという心音だけが背中越しに伝わってきて、緊張で膝から崩れ落ちそうだ。
目の前の夜空に、大輪の花が咲いている。
窓ガラスに映った彼の姿にも、赤や緑の光が降り注いでいた。
「桃ちゃん、好きだ」