奏でるものは~第3部~
唯歌が亡くなって、悲しい反面、人の命の儚さを知った。
姉にも夢があった。
夢を叶えることが、幸せであると、生きているからできること、だから。
今の私には、恋愛はいらない。
私は、私のしたいことをする。
―――優さん、大好きです。
でも、信用できないことは辛いし、無理して幸せな振りをすることはできない。
体調も毎日の生活も崩れるなら、もう、付き合うことはできないのよ――
優さんにメッセージを送る。
“話がしたい”
“土曜日でもいいか?”
“1時頃優さんの家に行きます”
“待ってる”
覚悟ができると身体も心も楽になった。