奏でるものは~第3部~
第7章
土曜日
1時に優さんのマンションの前に着いた。
電話をして、オートロックを開けてもらう。
家に入るとちょっと殺伐とした部屋になったように感じた。
「なんか、部屋が変わった?」
言いながらソファの前の床に座った。
「そうか?
紅茶、淹れておいた」
「ありがとう」
どう、切り出せば良いのか?悩みながら、紅茶に口をつけた。
すでに、夏日を迎える気温が続いていたが、お腹の中が暖まる。
緊張してるのか。