空と君との間に
少し、気まずい雰囲気が漂う中、バスは駅に着いた。
美紗は、さっきのやり取りを、忘れたかのように、普通に喋り始めた。
「楽しかったぁ…今度遊ぶ時は、どこに行こうか?」
「おっ!美紗ちゃんは積極的でよろしい!俺、考えてたんだけど…もうすぐ夏休みだから、また四人で…今度は、海にでも行かない?」
「いいねぇ!そういや隆志の婆ちゃんち、民宿やってるって言ってたな」
「よし!じゃあ次回は海だ!」
美紗も優子も、すんなり賛成した…
俺、死なないかな?幸せすぎる…
「あっ、電車来たよ。隆志君、また明日学校でね!」
「あぁ、じゃあな!みんな気をつけて」
隆志と別れてから、帰りの電車は、すぐに到着した…
三人共、同じ方向の電車に乗る。
俺が下車する駅は、一番最後だ。
優子とは、美紗の下りる駅の、一つ手前で別れた。
そこからまた、少しだけ、二人きりの時間ができた。
「今日は付き合ってくれて、ありがと」
「うぅん。私も楽しかったから…」
「夏休み、楽しみだね!」
「うん…水着買いに行かなきゃね!あと日焼け止めと…」
もう、そんなに具体化してんのか?その積極性、全くもって嬉しい限りです…
数分会話しているうちに、もう美紗が下りる駅が近付いていた…
時間が経つのが早い…
「空君…あの夕日、ホントに綺麗だったね。やっぱり『空』って名前、素敵だよ。私の名前なんかより」
そんなこと言われると、照れる…
「夏休み、約束だからね!ちゃんと計画たてといてね」
「あぁ、分かった…あっ!あと俺、夏休みの祭の時、多分ライブやるから!それ…よかったら、見に来てよ」
「本当に?!見てみたかったんだ。絶対行く!じゃあ、それも約束ね。また明日、学校で話そう」
「あぁ分かった!気を付けてな」
約束か……
俺は電車が走り出しても、止まらない鼓動を、心地よく感じていた…
美紗は、さっきのやり取りを、忘れたかのように、普通に喋り始めた。
「楽しかったぁ…今度遊ぶ時は、どこに行こうか?」
「おっ!美紗ちゃんは積極的でよろしい!俺、考えてたんだけど…もうすぐ夏休みだから、また四人で…今度は、海にでも行かない?」
「いいねぇ!そういや隆志の婆ちゃんち、民宿やってるって言ってたな」
「よし!じゃあ次回は海だ!」
美紗も優子も、すんなり賛成した…
俺、死なないかな?幸せすぎる…
「あっ、電車来たよ。隆志君、また明日学校でね!」
「あぁ、じゃあな!みんな気をつけて」
隆志と別れてから、帰りの電車は、すぐに到着した…
三人共、同じ方向の電車に乗る。
俺が下車する駅は、一番最後だ。
優子とは、美紗の下りる駅の、一つ手前で別れた。
そこからまた、少しだけ、二人きりの時間ができた。
「今日は付き合ってくれて、ありがと」
「うぅん。私も楽しかったから…」
「夏休み、楽しみだね!」
「うん…水着買いに行かなきゃね!あと日焼け止めと…」
もう、そんなに具体化してんのか?その積極性、全くもって嬉しい限りです…
数分会話しているうちに、もう美紗が下りる駅が近付いていた…
時間が経つのが早い…
「空君…あの夕日、ホントに綺麗だったね。やっぱり『空』って名前、素敵だよ。私の名前なんかより」
そんなこと言われると、照れる…
「夏休み、約束だからね!ちゃんと計画たてといてね」
「あぁ、分かった…あっ!あと俺、夏休みの祭の時、多分ライブやるから!それ…よかったら、見に来てよ」
「本当に?!見てみたかったんだ。絶対行く!じゃあ、それも約束ね。また明日、学校で話そう」
「あぁ分かった!気を付けてな」
約束か……
俺は電車が走り出しても、止まらない鼓動を、心地よく感じていた…