空と君との間に
闇を照らす光
「空くーん!」
美紗の呼ぶ声だ。
「お前ら、すっかり仲良くなったな…」
隆志が言うのも、もっともだ。美紗は、日曜に一緒に遊んでからというもの、ほぼ毎日、俺のいるクラスに、顔を出していた。
「今年の祭、楽しみだね!」
「今年の…って、来たことあったんだ?」
「あるもなにも、小さい頃から、毎年来てるよ」
「へぇ…じゃあ、知らない内に、すれ違ったりしてたかもね!」
「うん……そうだね!」
「…ライブなんだけど、正式に決まったから!でも昼間で、野外なんだよ」
「暑そう…差し入れ持っていくね!」
時が経過して行くのは早いもので、あっという間に夏休みに入り、気付けばライブ当日になっていた。
俺の地元で開催される、一年で一番規模の大きい祭。
その祭になると、近辺の市町村の住民が一気に押し寄せ、駅前や商店街は、人で埋め尽くされる。
俺達は、若者向けのイベントがしたい…と、市からの申し出を受け、演奏させて貰うことになっていた。
ステージは野外だ…しかも、昼過ぎのまだ暑苦しい時間帯…
俺を含む、バンドのメンバー達はその暑さに悩まされた。
「空〜!来てやったぞ」
隆志達だ…
美紗も、約束した通り、見に来てくれた…
「暑いのに大変だね。これ、差し入れ!喉がかわくでしょ?」
「おっ、サンキュー!助かるわぁ…」
「準備の邪魔になるといけないから、また時間になったら来るね。バンドのみんなには申し訳ないけど、その辺りの喫茶店で涼んでる」
「OK!んじゃ後で…」
それにしても、暑い…
差し入れに貰った、スポーツドリンクも、あっという間に無くなる始末…
簡単なリハーサルをし、ライブの時間がやってきた。
市が用意した特設ステージに上がり、美紗達を探した…が、すぐに見付かった。
俺の目の前かよ!もうちょっと離れてもらった方が、何かと有り難いのだが…
まぁいい…始まってしまえば、どこにいようと同じだ…
ライブは一時間程で終わった。心配されていた、機材のトラブルもなく、一応は成功となった。
美紗の呼ぶ声だ。
「お前ら、すっかり仲良くなったな…」
隆志が言うのも、もっともだ。美紗は、日曜に一緒に遊んでからというもの、ほぼ毎日、俺のいるクラスに、顔を出していた。
「今年の祭、楽しみだね!」
「今年の…って、来たことあったんだ?」
「あるもなにも、小さい頃から、毎年来てるよ」
「へぇ…じゃあ、知らない内に、すれ違ったりしてたかもね!」
「うん……そうだね!」
「…ライブなんだけど、正式に決まったから!でも昼間で、野外なんだよ」
「暑そう…差し入れ持っていくね!」
時が経過して行くのは早いもので、あっという間に夏休みに入り、気付けばライブ当日になっていた。
俺の地元で開催される、一年で一番規模の大きい祭。
その祭になると、近辺の市町村の住民が一気に押し寄せ、駅前や商店街は、人で埋め尽くされる。
俺達は、若者向けのイベントがしたい…と、市からの申し出を受け、演奏させて貰うことになっていた。
ステージは野外だ…しかも、昼過ぎのまだ暑苦しい時間帯…
俺を含む、バンドのメンバー達はその暑さに悩まされた。
「空〜!来てやったぞ」
隆志達だ…
美紗も、約束した通り、見に来てくれた…
「暑いのに大変だね。これ、差し入れ!喉がかわくでしょ?」
「おっ、サンキュー!助かるわぁ…」
「準備の邪魔になるといけないから、また時間になったら来るね。バンドのみんなには申し訳ないけど、その辺りの喫茶店で涼んでる」
「OK!んじゃ後で…」
それにしても、暑い…
差し入れに貰った、スポーツドリンクも、あっという間に無くなる始末…
簡単なリハーサルをし、ライブの時間がやってきた。
市が用意した特設ステージに上がり、美紗達を探した…が、すぐに見付かった。
俺の目の前かよ!もうちょっと離れてもらった方が、何かと有り難いのだが…
まぁいい…始まってしまえば、どこにいようと同じだ…
ライブは一時間程で終わった。心配されていた、機材のトラブルもなく、一応は成功となった。