空と君との間に
NEMESIS
冬休みに入って、間もない頃、亮から一つの提案が上がった。
「…で、空。この案どう思う?…いいと思わないか?」
亮の出した、提案とは…
単刀直入に言うなら、年明けのライブイベントに、何が何でも出演する…という事だった。
しかし、ベースのいない、俺達『seraph』が、どうやって、演奏するのか?
それは、その全貌を…
弾き語りで行う…
美紗の歌と、俺のアコースティックギターだけで、出演すれば、とりあえずではあるが、新生バンド『seraph』の存在を見せ付ける事ができる。
俺は、亮の出した提案を、鮮明にイメージし、そして、鳥肌を立てた。
…行ける!
「あぁ…行けるぞ!それでやろう」
「んじゃあ、俺は早速、連絡をとってみるよ。一回辞退してるし、早い方がいいだろうから…」
「あぁ、分かった。頼む」
「あ、そうそう。決定したのはいいけど…お前、曲作れよ!」
はい?
「だって『seraph』で『NEMESIS』の曲を使うわけには、いかないだろ?」
「確かにそうだ…あと二週間くらいか…美紗に曲付けるのも考えたら、十日で作らないとな…」
「そうだな。三曲は欲しいな」
「三曲か…やってみるよ」
俺は次の日から、曲作りに専念した。しかし、いくら何でも三曲は、難しい。美紗のデビュー作を、いい加減にするわけにはいかないし…
前に書き貯めていた詞を引っ張り出し、『seraph』をイメージしたが、その内の二曲しか、イメージに合うものは無かった。
あと、一曲…
美紗に書かせてみるか…
俺は、美紗と連絡を取り、事情を話した。
「イベントに出演する?しかも、作詞しないといけないの?…私が?!」
「あぁ、一曲だけでいいんだ。書いてくれないかな…俺の曲の感じは、ライブ見に来たことあるから、大体解るだろ?」
「うん…大体は解るけど…」
「『seraph』をあんなに、激しいバンドにするつもりはないけど、その点も含めつつ…頼むっ!」
「うん、分かった!私も『seraph』の一員なんだから、それぐらいしないとね!」
「…で、空。この案どう思う?…いいと思わないか?」
亮の出した、提案とは…
単刀直入に言うなら、年明けのライブイベントに、何が何でも出演する…という事だった。
しかし、ベースのいない、俺達『seraph』が、どうやって、演奏するのか?
それは、その全貌を…
弾き語りで行う…
美紗の歌と、俺のアコースティックギターだけで、出演すれば、とりあえずではあるが、新生バンド『seraph』の存在を見せ付ける事ができる。
俺は、亮の出した提案を、鮮明にイメージし、そして、鳥肌を立てた。
…行ける!
「あぁ…行けるぞ!それでやろう」
「んじゃあ、俺は早速、連絡をとってみるよ。一回辞退してるし、早い方がいいだろうから…」
「あぁ、分かった。頼む」
「あ、そうそう。決定したのはいいけど…お前、曲作れよ!」
はい?
「だって『seraph』で『NEMESIS』の曲を使うわけには、いかないだろ?」
「確かにそうだ…あと二週間くらいか…美紗に曲付けるのも考えたら、十日で作らないとな…」
「そうだな。三曲は欲しいな」
「三曲か…やってみるよ」
俺は次の日から、曲作りに専念した。しかし、いくら何でも三曲は、難しい。美紗のデビュー作を、いい加減にするわけにはいかないし…
前に書き貯めていた詞を引っ張り出し、『seraph』をイメージしたが、その内の二曲しか、イメージに合うものは無かった。
あと、一曲…
美紗に書かせてみるか…
俺は、美紗と連絡を取り、事情を話した。
「イベントに出演する?しかも、作詞しないといけないの?…私が?!」
「あぁ、一曲だけでいいんだ。書いてくれないかな…俺の曲の感じは、ライブ見に来たことあるから、大体解るだろ?」
「うん…大体は解るけど…」
「『seraph』をあんなに、激しいバンドにするつもりはないけど、その点も含めつつ…頼むっ!」
「うん、分かった!私も『seraph』の一員なんだから、それぐらいしないとね!」