奏でるものは~第4部 最終章~

コース料理も終わり、ラウンジに行くことになった。


いつの間にか、会計を終わらせていたらしく、店を真っ直ぐでて、最上階のラウンジに向かうエレベーターに行く。


「あの、会計は?」

「野暮なこと聞くなよ。
今日は払わせてくれ」


と苦笑いで返された。


「ありがとうございます」


やっぱりまだ帰れない。
帰りたくない。
そんな気持ちだった。



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