幸せポイント
それでもあたしは感じていた。


すぐ隣に久志がいる温もりを。


久志は時折あたしの身を庇うようにして守ってくれる。


助けに入ったはずなのに、2人してやられるなんてどうしようもない。


被害が倍増しただけだ。


それが面白かったのか、あたしと久志へ対する暴力はホームルーム開始のチャイムが聞こえて来るまで続いたのだった。
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