幸せポイント
久志を見てもそれは同じだった。


顔の怪我は目立つから、あえて攻撃しないようにしているのがわかる。


攻撃箇所は首から下。


特に制服で隠れる場所が中心だった。


「ごめん」


「なんで久志が謝るの」


「だって……」


「殴られるのは痛いけど、でも悪くなかったよ」


そう言うと、久志は怪訝そうな表情を浮かべた。
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