幸せポイント
「その時に女の子が待ち合わせをしていたのが正樹で、僕は彼女と2人でいる場面を正樹に見られたってわけ」


「……へ?」


あたしはキョトンとして久志を見た。


『ってわけ』と話を終わらされても、今の説明ではサッパリわからなかった。


「だから、俺と彼女が一緒にいるところを見た正樹は、勘違いしたんだよ」


「勘違いって、久志と自分の彼女が付き合ってるとか、なんとか?」


「まぁ、そんなところ」


久志の言葉にあたしはキョトン顔を変えることができなかった。
< 118 / 236 >

この作品をシェア

pagetop