幸せポイント
テンちゃんが少し居心地が悪そうに部屋の中央に立っている。
「蘭ちゃん、大丈夫?」
「平気」
あたしは涙声でそう言い、上半身を起こした。
といっても、今日のポイントなんでゼロに決まっている。
あたしたちはあの後学校へは行かず、そのまま家に戻って来たのだから。
それからあたしは何もせず、1日を無駄に過ごしたんだ。
「涙……」
テンちゃんがあたしの頬に流れた涙を指先で拭った。
指の温もりがくすぐったい。
「ごめんねテンちゃん。なんか気まずいよね」
そう言うと、テンちゃんは左右に首を振った。
テンちゃんもあたしがどうして泣いているのかわかっているから、その理由は何も聞いて来なかった。
ただ、あたしと同じように辛そうな表情を浮かべている。
「今日の『幸せポイント』だよ」
いつの間にかカードを手にしていたテンちゃんがそう言い、あたしにカードを差し出して来た。
「どうせ今日はゼロでしょ」
そう言いながら受け取り、カードを確認する。
するとそこには新しく3つの花丸が押されていることに気が付いた。
「蘭ちゃん、大丈夫?」
「平気」
あたしは涙声でそう言い、上半身を起こした。
といっても、今日のポイントなんでゼロに決まっている。
あたしたちはあの後学校へは行かず、そのまま家に戻って来たのだから。
それからあたしは何もせず、1日を無駄に過ごしたんだ。
「涙……」
テンちゃんがあたしの頬に流れた涙を指先で拭った。
指の温もりがくすぐったい。
「ごめんねテンちゃん。なんか気まずいよね」
そう言うと、テンちゃんは左右に首を振った。
テンちゃんもあたしがどうして泣いているのかわかっているから、その理由は何も聞いて来なかった。
ただ、あたしと同じように辛そうな表情を浮かべている。
「今日の『幸せポイント』だよ」
いつの間にかカードを手にしていたテンちゃんがそう言い、あたしにカードを差し出して来た。
「どうせ今日はゼロでしょ」
そう言いながら受け取り、カードを確認する。
するとそこには新しく3つの花丸が押されていることに気が付いた。