幸せポイント
窓が大きく開かれていて、風であたしの髪が揺れた。


あれ?


窓開けてたっけ?


記憶になくて首を傾げた。


けれども開いている窓は閉めておかなきゃいけない。


あたしは窓に近づいた。


木々の間を縫って差し込む日差し。


あたしは窓の下へと視線を向けた。


瞬間。


金髪のイケメンと目があった。


あたしは瞬きを繰り返し、ブンブンと頭を振り、そして自分の頬を思いっきりつねった。


まだ夢でも見ているのかと思ったけれど、頬の痛みがダイレクトに伝わってきて涙目になってしまった。
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